簡単な考証と改造とは?
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どこまでで良しとするか
WTM第3弾のT-34-76が「実車と違う」と言う話は、NET上で時々見かけます
しかし、各人が「どこまで作り込まれていればOKとするか」は、私には判りません
その点をふまえ、以下に私がこうではないかと思う事を書き綴りますので、一つの目安として下さい
※実際の加工についてはディティールアップをご覧下さい
重要度の順番
手の出そうな考証的な問題は重要度順に
1)煙幕発生装置の配線、配線用の穴
2)車体前縁の角継ぎ
3)車体側面の前照灯
砲身と車体機銃は見栄えの問題なので、気になるなら改造しましょう
1)煙幕発生装置の配線、配線用の穴
お手軽に済ませるなら、これだけを加工すれば良いんじゃないかと思う部分です
…反対に、この型のT-34-76でそれは考証的に無いでしょうの部分でもあります
私は削り落とした後、綿棒などの木製の棒の先と布にコンパウンドをつけて磨きました
無塗装でも目立たないかも?
2)車体前縁の角継ぎ
考証的に1)と同レベルと思う部分です
しかし、元々角か丸かはあまり目立たないし、そのままだと、削った部分のプラ下地と塗装の境界線が目に付きます
塗装までしないなら、やらなくて良いかも
3)車体側面の前照灯
これは43年にイギリスがソ連から手に入れた、よく知られた実車があります
ただ、この一輌以外、背の低い一枚ハッチの砲塔で、側面に前照灯があるT-34-76は見つかっていないようです
(強いて言えばCONCORD社のSOVIET TANKS IN CONBAT 1941-1945のP20、一番上の写真の車輌
この車輌は側面に前照灯がありますが、前面ハッチ左横に前照灯取付金具の残骸のような物が残ってます)
なんて言ってたら、グランドパワー誌97年9月No.040号P116の左側に写ってる車輌も。
大映しな42年型の後ろ、背の低い一枚ハッチの砲塔で側面に前照灯を付けた76が走ってました。
実際にあったんならかまわないと思えばそのままに
気になるけど、別途前照灯を用意するのは面倒なら、削り落とす所まで
前照灯は外れやすい物だったらしく、付いていない車輌の写真も数多く残っています
ベストなT-34-76はどこにある?
自分の腕とかけられる手間、どこまででOKを出すかの気分
この3つのバランスを取った結果、私のWTM第3弾のT-34-76が出来ました
しかし、この広い世界には当然より以上の腕とこだわりを持った人が居る筈なのです
(CHOCOLATE UNITの六鹿文彦氏が作った第3弾T-34改造40年型は感動モノでした)
ですが、NET上で手を入れたWTMのT-34-76をあまり見かけません
まだ見ぬ名人の方々、どうか私にベストT-34-76を拝ませて下さい
と、書いていた訳ですが、改造されたT-34をネットで見かけるようになりました
更には砲塔を皮切りに、なんと転輪や履帯までコンバージョンキットが出たり
SU-122,-85,-100等、T-34台車を使った自走砲のコンバージョンキットまで
販売経路が限られていて、簡単に買えなかったりしますが、売られています
そして、第7弾で真っ当な面構えのT-34-76 42年型も出ました
環境が劇的に改善された今、貴方の求めるベストなT-34とは、どんな物なのでしょう?
よければ、それをぜひ拝ませて下さい
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